強迫性障害(OCD)

 

  • 強迫性障害とは
    • 強迫性障害とは、不安あるいは不快な考えが浮かんできて、抑えようとしても抑えられない(強迫観念)、あるいはそのような考えを打ち消そうとして、無意味な行為を繰り返す(強迫行為)不安障害に分類される病気のことをいいます。例えば、手を何度も洗わずにいられなかったり、ドアのカギをかけたかどうか、何度も戸締りを確認するというものです。安全を確保するために誰でも行う行為ですが、それが毎回も何回も確認しないと気がすまない状態になると、日常生活に支障をきたすことになり、何らかの治療が必要となります。
  • 原因
    • 脳内部の化学的な働きの不具合によるものと、心理的な要因および性格(几帳面、生真面目、融通が利かない)などが複雑に関係して、発症するのではないかと考えられています。
  • 強迫性障害の治療
    • 基本は薬物療法(SSRIが中心となります)と行動療法です。 治療を行う上でなかなか難しい病気ですが、これらの治療で半分以上の人が日常生活を支障なく送れるようなレベルまで回復します。強迫性障害は日常生活に支障がないレベルまで治療する事は可能ですが、実は症状を完全になくしてしまうことは難しいのです。ですので、完璧に症状を無くすということにこだわりすぎないことも治療におけるポイントです。